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「だから。お前は、親父に金で買われて俺に宛てがわれた…玩具なんだよ。」
琉の言葉を聞き終えて世界の音が…止んだ。
「おい、聞こえたのか?」
琉は、黙り込み動きを止めた少女に声をかける。
「(買われた……私たち…お金で……買わ…れっ)
うぅ……」
乃依は、泣き出した。
「泣いても無駄だぜ。俺と親父が飽きるまで、この屋敷から出られねーよ。」
琉は、言って深く指を花に挿れて撫でるように動かす。
「あっ、あぁっ!! やぁ…」
乃依の訴えは、虚しく終わる。
終わりのない…日々の始まり……
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