†第6夜† 離れていく姉(ふたり)妹

6/6
前へ
/216ページ
次へ
   「乃依…琉さまに嫌な事されてない?」 「大丈夫。お姉ちゃんは?」 「私は、大丈夫。乃依が心配よ。学校に行かせてくれるって話しだったのに行かせてくれないし…仕事に入ったら乃依に逢えないし…心配よ。」  姉の優しい言葉に乃依は、嬉しくて泪目になったが離れてにっこり笑った。 「夜は、逢える。お姉ちゃんに逢える。」  綉舳は、乃依の言葉に頷いた。  その日も二人は、手を繋いで眠った。  二人は、まだ…知らなかった。  これから二人の身に起こる全ての出来事を……。   
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4270人が本棚に入れています
本棚に追加