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「きゃぁぁぁっ!!」
「舳菜 っ!!」
夫が振り向くと妻が胸にナイフを刺したまま自分に助けを求め倒れた。
「舳菜っ、舳菜っ!!」
「あ…なた……逃げ…て……」
胸を押さえて夫に言った。夫は、妻に駆け寄り抱き起こして
「お前を置いて行けない。」
言った。 妻は、泪を流して首を振った。
「死ね。」
「あなたっ!!」
自分を抱く優しく美しい夫の口から流れる生暖かい血が頬に落ちる。
「愛してる…舳菜。」
「駿 (しゅん)…私も……あなただけ…愛してる。」
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