†第9夜† 外へ再び

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   「綉舳さま…さぁ、食事をして下さい。」  訝玖は、綉舳に言った。しかし…綉舳は、首を振る。 「綉舳さま…乃依さまが行方を探しておいでです。」 「…そう……でも、言わないで。あの子まで…堕ちて欲しくないの。」  綉舳は、訝玖に頼んだ。 「解っていますが…このままでは、綉舳さまが…」 「訝玖さん…どうか乃依をお願いします。」  綉舳は、静かに言った。  訝玖は、綉舳の手を取って頷いた。 「解りました。」  訝玖は、言って離れを出た。 「…頏壱さまを呼ばなくては。」  訝玖は、言って本社に戻った。  哀れな二人を助けなければ……   
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