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「綉舳さま…さぁ、食事をして下さい。」
訝玖は、綉舳に言った。しかし…綉舳は、首を振る。
「綉舳さま…乃依さまが行方を探しておいでです。」
「…そう……でも、言わないで。あの子まで…堕ちて欲しくないの。」
綉舳は、訝玖に頼んだ。
「解っていますが…このままでは、綉舳さまが…」
「訝玖さん…どうか乃依をお願いします。」
綉舳は、静かに言った。
訝玖は、綉舳の手を取って頷いた。
「解りました。」
訝玖は、言って離れを出た。
「…頏壱さまを呼ばなくては。」
訝玖は、言って本社に戻った。
哀れな二人を助けなければ……
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