『粗茶ですが｡』

ﾌﾗｲﾄﾞﾎﾟﾃﾄ

閉店作業も終了し一段落｡

その日は店内の床のﾜｯｸｽがけだった｡

そして小宮さん(仮)が冷凍食品のﾌﾗｲﾄﾞﾎﾟﾃﾄを作ることになった｡

と言ってもただ揚げるだけ｡
何の手間もかからない物だ｡

…しばらくして｡

<小>｢ﾎﾟﾃﾄ出来たよ｡｣

<俺>｢あぁ｡ありがとうございます｡
じゃあ､いただきます｡｣

ｼｬﾘｯ｡

……｡

えっ?ｼｬﾘｯって何?

<俺>｢なにこれ!?｣

<小>｢えっ?ちゃんと作ったよ｡｣

ﾊﾞｶな｡そう思いﾎﾟﾃﾄが作られたﾌﾗｲﾊﾟﾝの中を覗くと…｡

薄く油が敷かれていた｡

焼いた!!??

<俺>｢えっ｡これで作ったの?｣

<小>｢うん｡違う?｣

違うわ!!!!

ってかそれﾌﾗｲﾄﾞじゃねぇし!!

むしろｸﾞﾘﾙだろ!!