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「なめんな!」
怒りを露に同時に襲い掛かる二人の兵士!
白マフラー男が腰を落とす!
「戦闘のプロを敵に回したことを後悔しろ!」
体格の良い兵士が右から拳を!
もう一人の兵士が左からナイフを!
だが!?
白マフラー男はナイフを紙一重で避け、その腕を掴む!
そして逆関節を決めるようにその腕を持ち上げる!
狙いは……体格の良い兵士だ!
激突!!
白マフラー男は一瞬のうちにナイフ兵を武器にして、体格の良い兵士にそれをぶつけたのだ。
失神して地面に倒れる二人の兵士。
白マフラー男はこう言い放った。
「ヒーローの条件……その3! ヒーローなら、『悪』に屈してはいけないッ!」
戦いが終わり、少年達は突如現れ、兵士達を倒した『自称ヒーロー』を見つめていた。
性格はともかくとしても、少なくとも彼は、強かった!
蒲生が現れたのはそんな時である。
兵士三人を一瞬のうちに倒した白マフラー男に詰め寄る蒲生。
白マフラー男は得意げな表情を見せ、こう言った。
「何だ何だ? 今のがあんたの部下だというなら、教育はしてやったぜ。
一般市民、しかも少年泣かせてたからな」
だが、蒲生は硬い表情で白マフラー男の側頭部に銃を突きつける。
「馬鹿な部下を戒めた礼は言おう。だが、一般市民が統合軍の兵士を殴り倒したのは拙かったな。
私と一緒に来てもらおう」
やがて白マフラー男は両手を弱弱しく挙げ、素直に蒲生の指示に従っていた。
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