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「自信家もいい所ですよ雫殿」
「そうか?それと今更だが俺は夕って名前が有るんだ、俺が表に出てる時はこっちで呼んでくれ」
「しかしどうやって夕殿が表に出て来たかわかるのですか?」
「目の色が紅になるはずだが」
「本当なのだ!紅色なのだ!こっちも綺麗なのだ」
「まぁそう言う事だ、いいか?」
「はい」 「わかったのだ」
「じゃあ二人で俺にかかって来いや」
(ちょっと!どう言う事よ!)
「あ、もう意識が戻りつつあんのかよ・・・」
「どうしたのだ夕殿?」
「あー二人がかりの手合わせはまた今度なるかな」
「どう言う事なのだ?鈴々は戦いたいのだー!」
「しょうがないだろ雫の意識が戻って来たんだから」
(早く元に戻しなさいよ!)
「はいはい、わかりましたよ」
夕は目を閉じた。
「夕殿?」
「戻ったー!」
「どうしたのだ?」
「まったく夕は無茶するんだから!」
(しょうがないだろー暴れたかったんだからさぁ)
「知らないわよそんな事!」
(そう言うなよー、雫ー、暴れたいー)
「雫殿ですか?」
「うるさいな!しゃべるな!」
(っちょ!わかったから関羽の話を聞いてやれ)
「え?関羽さん?」
「あ・・・その、すみません」
「いや、その、こちらこそすみません、夕がうるさかったから」
「雫お姉ちゃんは怖いのだ」
「そんな事ないよ?」
鈴々は体を震わせながら言った。
「おーい、雫ー、こんな所で何やってたんだ?」
「あ、星、いやぁ関羽さんが手合わせしたいって言ったからちょっとね」
「む?雫は戦えるのか?」
「あ、戦ったのは夕の方で・・・」
「夕とは誰だ?」
「夕はね私の・・・」
しかし星は雫の言葉を聴かずに言った。
「まぁそれは後で聞こう、鈴々、愛紗、主の所へ行くぞ」
「何でなのだ?」
「他の仲間にも雫の事を話さないといけないからな」
「そう言う事か、わかった行こうか、雫殿」
「だから夕は私の・・・、ん?何?今星に夕の事を説明してるんだけど?」
「星は聞いていなかったが・・・」
「はぁ?どう言う事よ星、貴女から聞いてきたのよ?」
雫は怒りのオーラを出しながら言った。
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