零章

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「トワイライト・インパクト。20年前の大災厄…。人類が神の怒りに触れ、審判が下った結果の災害。我らの予想以上のことだがね…。」 「うふふ、人類は愚かな種族だから、仕様がないよ。神の落とし物を拾い喜び、僕にまでしちゃったから…。怒るのは当然さ。まあ、拾わせるきっかけを与えたのは…僕らだけどね?」 「まあな。目的を得るまでの手段なぞ、選ばん。途中過程で人類が滅ぼうが俺は知らん。」 「というより、むしろ居なくなってくれた方が嬉しいけど。あ、僕の小鳥は生かしてくれたまえよ。生きる意味がなくなる。」 「ふん…アイツがそう簡単に死ぬとは思えぬ。爆心地の唯一の生き残りが。」 「うふふふっ。そうだね、そうだよね。ごめんごめん、つまらない事を聞いてしまったね。」 「…お前のつまらなさは今に始まった事じゃあるまい。」 「ひっどいねえ、『セカンド』は。」 「ふん…。」
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