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俺が19歳の頃まで話は さかのぼる・・・
当時 ウェストサイドのラップが日本に流行りだした時代で、俺もそんな流行りの中にいた。
日本では入手困難なアーティストのPVやCDを探すのが楽しみで、レコードやビデオとウェストサイドラップにハマっていった。
いつの頃からかPVに出てくるアメ車に心奪われ、それに搭載されているハイドロに興味がうつっていった。
ハイドロ車とは自動車をジャンプさせたり、ダンスするように踊らす事が出来る装置を搭載した車の事だ。
その時代 まだ日本には専門に扱っている業者も少なく、情報も微々たる物で余計に興味をそそられた。
関東方面にある業者などにコンタクトを取りながら、色々と教えてもらい自分の車を作り始めたのが20歳の頃。
失敗に失敗を重ねながら何とか完成。
お金もあまり無かったので、ベース車は畳屋から無料でわけてもらった廃車前の720ダットサンという1t積みのトラック。
溶接やガス切断は建築業をしていたおかげで困らなかったが、自動車に関しては素人同然の俺・・・ 凄く困難だった事を覚えている。
それからは その車で週末の度に街に繰り出し、目立つ事が楽しみとなって行った。
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