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白い扉の向こうに
何かが見える気がした
広げた羽を休めて
思わず立ち止まる
今もこの胸が覚えているよ…
この胸に
眠っているはずの
いつかの情景が
焦げ茶の瞳のように
写っているのは
あの時の情景だけ…
そう…あなたがいた
再び静かに目を覚ます…
今でも、この胸が張り裂けそうで…
宝物を欲しがる勇者と
それを分け与える勇者が
一つの物語を作り上げた
宝物は
あなたの心かもしれない
そう大切な
ふと前を見る…
扉の向こうには
桃色の季節
もう動かない時間に
届くようにと願って
あなたに語りかけるよ
この世界が
星に変わるまで…
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