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「あ~、疲れた…」
心底疲れたような笑みを溢しながら、頭を振り振りベッドから離れる。
そのままドアを開けて、廊下に置かれたお盆を部屋の中に運ぶと、部屋の隅にある机の上に置いた。
まずは、優留に水を与えなければならない。
この数時間、理性を失くした彼は叫び続け、唸り続けていた。
先程からその声が枯れ始めている。
シドは、水の入ったコップと水差しをベッドサイドまで運んで、ベッドに腰をかけた。
「優留くん…お水だよ」
「ぐぅ…うぅぅ…」
コップを見せても、唸り声と敵意の表情しか見せない優留を見て、シドが薄く微笑む。
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