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    パタンと小さなドアの音がして、テーブルに肘をついていた留火は顔を上げた。   壁に掛けられた時計を見ると、 時計はもう午後1時を指している。   留火は一睡もせず。 ただひたすらに、二人が降りてくるのを待っていたのだが。     トントンと軽い音を立てて降りてきたのは、シドだった。      「おや、起きてたんですか?留火さん。おはようございます」 「…あぁ。おはよう…」   「全く…無茶しますねぇ、貴方も。昨日倒れたばかりなのに…。 ようやく優留くんが眠りにつきました。 もう大丈夫ですよ、終わりましたから。彼も疲れたのでしょう…」     そう言いながら、シドが留火の向かい側の席に座る。   ふとシャツが袖口から肘まで、大きく裂けているのが目に入った。    
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