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    優留を抱えて階段を降りていた留火が、一瞬足を止めた。   抱えてみて、ふと気付く。 昔は片手でも持ち歩いていられた優留は、しばらく抱かない内に重くなっているようだ。     留火が当たり前か…とでも言うように自嘲気味に笑う。   尚も腕の中でじたばたと暴れる優留に笑いかけながら、 リビングの椅子に優留を降ろすと、留火は朝食の仕上げをするべくキッチンへ入った。    
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