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「そうだな。私も居た。だが、目の前にいる私の話を聞こうとはしなかった。私が割って入ったから、仕方なく話を聞いた。そんな感じだ。それに、誘拐事件と決まっていない。そんな状況で、しかも一日しかたってないのに、警察が動くのは珍しすぎる」 「ええ、そうね。私を知っているなら、薫さんのことも知っているはずだわ。でも、たまたま、知らなかっただけかも。それに、一日しか経っていなくても、父親が議員だから動いてくれたかも知れないわ」 「まあな。さっきも言っただろ? これは推測だ。それに、あの男は刑事じゃないかも知れない」 「え? 何でそうなるのよ」
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