第一章 ―結婚―

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  当時一人暮らしをしていた場所と、新婚生活を始めた場所はそれなりに離れていた。 悪阻でいっぱいいっぱいだったのもあり、新居の場所の家賃の相場なんて知らなかったし、調べようなんて発想もなかった。 ……ここまで来ればお分かりでしょう。 見事に騙されました、家賃。 翔太がサバをよんだ額は、何と二万二千円。 家計は私が握る事で話しはついていたけど、給料は家賃の額とお小遣いを引いて貰ってた。 そのお金が消えた先は、消費者金融の返済。 この事実が発覚するまで一年と四ヶ月かかった。発覚した理由は後ほど……  
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