第八章 ―それから―

7/8

4332人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ
  ただ、子供達にとって父親がいないという事実はいずれ大きくのしかかってくる時が来る。 今は、じぃばぁに加えひぃじぃばぁも居て子供達を可愛がってくれている。故に、父親の居ない淋しさは紛れてはいるように見える。 口では、パパいらない。なんて息子は言っているけれど、どこかで父親を求めている部分も必ずあると思う。 私一人でどこまでフォローできるかは分からないし、どう頑張っても無理な部分もある。 けれど、子供達の事を一番に考えて出来る限りの事をしてあげるつもりでいる。 いつか、子供達に私が母で良かったと思って貰えるように――……  
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4332人が本棚に入れています
本棚に追加