第二章 ―浮気―

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  女の勘……とでも言うのだろうか。不規則な帰宅時間もあり、翔太に疑念を抱くようになっていた。 当初は産後のホルモンバランスにより、気持ちが不安定になっているのでは?とも考えたが、後に女の勘は間違いないな……と思った記憶がある。 日に日に不安は増していく中で、お金が30万足りなくて探さないといけないから帰れない、と言い出した日があった。そのままお店で寝るから大丈夫だと。 浮気相手と付き合い出した、まさにその日である。 帰ってこれない事に私が不機嫌になり、つい文句を言ってしまった。……電話をブチ切りされて電源を切られた。 私は仕事が終わったら一度寝る前に連絡だけ欲しいとメールし、ずっと起きて待っていた。 翔太がラブホで騙した女の子の処女を美味しく頂いていたなど、予想できる訳がない……。  
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