第二章 ―浮気―

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  夫婦であれ、携帯や財布などを勝手に盗み見る事は良くないと、理解はしている。 信頼してこその夫婦なのかもしれない。 私が真実を探る為に行ってきた行動は、決して良いとは言えないだろう。 日に日に追い詰められ、私の取る手段も常軌を逸していった。 そして、私のココロは少しずつ壊れていった―― 一度壊れたものは、二度と昔のようには戻らない。 どんなに取り繕っても、必ず溝や綻びが生じているのだ。 私が弱すぎた部分もあるのかもしれない。 疑う事を覚えてしまった私は、疑いを持たずには生きられなくなってしまった……  
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