4332人が本棚に入れています
本棚に追加
私は性格上、悶々と抱え込んで悩むのは苦手なタイプだ。
だから、この時も翔太を起こしてすぐに確認した。
携帯を勝手に見てしまったのだから、喧嘩は覚悟の上だった。
「何、勝手に人の携帯見てんだよ。浮気なんてしてねぇし、ただの客だよ。お前馬鹿じゃねーの?まじ、ウザい」
確かに勝手に携帯を見たのは私だし、さっきのメールだけで浮気とは決めつけられない……。
私は携帯については謝り、いくら客と言えどもそういうメールはしないで欲しいと、言葉を慎重に選びながらお願いした。
「うるせーな。分かったよ」
そう言って、翔太はソファーでまたすぐに寝てしまった。
私は一人、眠れぬ夜を過ごす事となった……
最初のコメントを投稿しよう!