第二章 ―浮気―

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  この頃からだろうか…… 私は夜、眠れなくなった。 どんなに目を閉じても、眠りにつけるのは朝方の5時、6時。翔太を見送るまで一睡もできない事もあった。 一時間、二時間でも昼寝するからダメなのかと、完徹のまま昼寝せずに迎えた夜……やっぱり寝れなかったのだ。 異変はそれだけではなかった。食べる事が苦痛になってきていた。 相変わらず不規則な帰りが続く翔太……。あれ以来、私は携帯チェックをせずにはいられなくなっていた。 メールは消されている。でもたくさん残っている受信、送信履歴。 翔太は気づいてなかった。メールにも履歴が残る事を…… そして、私は翔太の携帯から当時の浮気相手、カナちゃんの電話帳を……消去した。  
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