第二章 ―浮気―

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  携帯を見てしまえば、きっと悲しい事実が分かるだけ…… それでも止められなかった。 その時は、カナちゃんと会っていたという明確な証拠は出て来なかった。 だけど、もし倒れて休んでいたとしたなら、会議をする予定だった先輩や上司に何らかの連絡を入れるはずだ。 カナちゃんとの履歴もなかったが、先輩や上司に連絡を取った履歴もなかった…… 翔太と息子が眠る布団の横で、一人静かに涙を流した……。 不眠や拒食も酷くなる一方で、一ヶ月で5キロ近く体重が落ちてしまった。 こんな状態で、よく母乳が止まらずにいてくれたなぁと思う。 でも、きっと母乳の味も栄養も散々だったよね。情けないママでごめんね……  
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