4332人が本棚に入れています
本棚に追加
『良かったら、お会いできませんか……?』
暫くの沈黙を破った彼女が言った事。私は全く同じ事を考えてた。
だから快くその申し出を受けた。
カナちゃんはまだ仕事があるから、待ち合わせは夜7時。……B駅である。
そのまま翔太の居るC駅へと向かう事にした。
カナちゃんとの電話を終えて、私は翔太に電話した。
「本当に、本当に浮気はしてない……?」
『してる訳ないだろ?今日は早く帰れるから』
「……うん」
知ってるんだよ。何もかも。
あなたの口からは嘘ばかり……。
自分に都合のいい、嘘ばっかり。
これから先の人生も、そういう生き方をしていくんだろうね……。
最初のコメントを投稿しよう!