第三章 ―借金―

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  カナちゃんと電話を切ってから、メールで事の成り行きを聞いた。 少し前に言っていた第三者の存在。それはカナちゃんと同じ会社で働く先輩で、翔太の高校時代の同級生の石野さんだった。 翔太と石野さんが再開したのは、本当に偶然だったそうだ。たまたま電車で同じ車両に乗り、今どうしてる?って話になったらしい。 翔太はこう言ったんだって。 「もう二年も彼女居なくて寂しい毎日過ごしてるよ。誰かいい子いない?」 そんな経緯で、石野さんは翔太にカナちゃんを紹介したのだ。 そして、熱烈にアタックを仕掛けたのは翔太だった……。 付き合う事となり、石野さんに対しては『いい子紹介してくれてありがとう!本当に感謝してる。石野さんが恋のキューピッドだね』みたいな感じで、感謝メールを送ってたらしい……  
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