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カナちゃんから聞いた話には、唖然とするばかりだった。
・今まで一度も手料理は食べた事がない。
→ 毎日手料理作って、お弁当も持たせてませんでしたっけ?
・親父にそろそろ結婚をって急かされてる。孫が早く見たいと言われている。
→私は誰ですか?息子はあなたの子供ではないのですか?
・今は会社の同僚と住んでるから、家には連れていけない。
→私は同僚ですか?
その他にも、小さな嘘で溢れかえっていた……。
私にもカナちゃんにも嘘をつきまくり、自分の都合の良いように話を持っていっていたのだ。
悲しみ、苦しみ、怒り、憎しみ……いろいろな感情を抱えたまま、翔太の職場近くの駅に着いた。
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