第四章 ―二人目―

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  始めに話していた、家賃詐称がバレた時。 翔太は一言も謝りはしなかった。いつものように、都合が悪くなると逆切れ…… 最後の最後まで変わる事はなかったね…… 私が翔太の浮気を疑ってボロボロになりかけていた頃、我が家にネット回線を引く事となった。 私としては、何でもいいから情報が欲しかった。だから翔太にお願いして契約までこぎつけたのだ。 浮気が発覚した時に、こんな会話を交わした。 「もう借金も浮気もバレた。他に隠してる事はない?」 「……ない」 「本当に?これからも嘘ついたり約束破ったりしない?」 「約束する」 あったよ。見つけちゃったよ。 あなたの嘘を、また一つ…… 上辺だけの約束なんて、意味ないんだよ……? 嘘がバレた時、何倍もの重さになってのしかかってくるんだよ……?  
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