第四章 ―二人目―

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  私も勝手だった。 理由を教えてくれないどころか、あんな風にキレられて翔太に壁を感じてしまっていたのだ。 欲しいものもあまり買わずに節約に励んだのに。もし借金がなければいくら貯金出来てたんだろう……って考えてしまっていた。 翔太も何処かで感じていたのかな……? あの時、ああしていれば……こうしていれば……。 人生はその繰り返しなのかもしれない。 それでも、絶対にやってはいけない事は判別し、最低限のルールは守るべきだと私は思う。 子供の居る親なら尚更…… 子供達の事は可愛がってくれてた翔太。 でも、翔太にとって一番大切なのは家族……子供達じゃなかった。ただそれだけなのかな……  
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