第五章 ―罪と罰―

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  颯太が幼稚園に慣れてきた5月半ばから、私は仕事を探し出した。 幼稚園代もかかるようになり、翔太の給料が減らされるのも時間の問題だと思われる程に、会社の業績は悪化し続けていた。 ただ、翔太自身は営業は得意で、一人次々と結果を残していた。だからこそ結局大幅な減給はなかった。 だが、周りの人たちはかなり給料が下がったらしいと聞いた。 それだけ翔太にもプレッシャーがかかる事となり、だからこそ行ってはいけない楽な道を選んでしまったのかもしれない――…… 私が仕事を始めたのも最悪のタイミングだったかな……と今では思う。 仕事を始めた事で、生活がどんどんすれ違っていった。  
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