4332人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ
翔太の帰りは毎日遅かった。お店の営業が9時までで、閉め作業を行い帰ってくるのは早くて23時前。日付が変わってから帰って来る事も度々だった。
専業主婦の時は起きて待っているか、子供達と寝てしまっても必ず翔太が帰ってきた時には起きていた。
2時間程度だったが、二人で話したりテレビを見たり、まったりと過ごす時間を作っていたのだ。
でも、仕事を始めれば疲れも溜まる。
私は子供達と一緒に寝たまま、起きられなくなる事が増えた。
仕事から帰ってきて一人で食べるご飯は、きっと味気なかったよね……。
無理してでも頑張れば良かった。
多少二人の時間は減っても大丈夫だと、私も慢心していた。
最初のコメントを投稿しよう!