第五章 ―罪と罰―

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  私は短気な部分があり、特に連絡もない時にはどうしようもないイライラを全部メールで翔太にぶつけてしまっていた。 勢いに任せて、随分と酷い罵るようなメールを送った事もある。 翔太の私に対する態度も冷たくなる事が多く、頭に『離婚』の文字が過ぎったのも一度や二度じゃなかった……。 そりゃそうだよね……。 付き合い始めたばかりのラブラブな彼女が居れば、口うるさい私の事なんて邪魔な存在でしかなかったに違いない。 私が翔太の帰りをひたすら待って、仕事に家事育児と全て一人で頑張っていた事も、翔太にしてみればどうでも良かったのかな…… でも、私が不倫の真実を知る事となるのは、まだまだ先の事――…   
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