第五章 ―罪と罰―

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  けれど、何故こんなにも大金の請求がされるのかを翔太に聞いてみた。 最初に翔太から聞いた説明はこうだった。最初は…… 『お客さんが持ってきた領収書と、売上台帳の金額が違ってたのがバレて、今までいくら取ってたかなんて会社側には分からないから、売った客の人数分払えと言われた』 つまり、今回見つかった差額が百円として、翔太が今まで携帯を売ってきた人達全てから百円ずつ横領してたと計算されたから。 この時点で三年半勤めていたのだから、売った客の数は相当居たに違いなかった。 でも、今でも本当の真実は私は知らない。 何故なら翔太の言い訳が何度もコロコロと変わっていったから…… そして……  
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