第六章 ―義姉と義兄―

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  翔太が義父にお金を借りたことは、すぐに義姉にも話がいっていた。 だから、私は義姉にその時の状況を相談しアドバイスを貰ったりしていた。 お金の問題もあったが、何より私が一番辛かったのは、翔太が帰ってこない、連絡もないのが続いていた事…… 「今は翔太もいろいろ追い詰められて、現実から逃げたいのかもね……。しばらく夢ちゃんも連絡せずにほっといてみたら?」 この頃はメールでも喧嘩したりと、翔太との関係はどんどん悪化してたように思う。 だから、私もその提案に頷いて私からは連絡しないように必死に我慢していた。 義姉も、まさかまた不倫していたなんて考えてもいなかったらしい。 ましてや、横領したお金を不倫につぎ込んでいたであろう事も……  
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