第六章 ―義姉と義兄―

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私は義姉の提案に従うつもりで、用意をしようとしていた。すると、翔太は突然家の中に入ってしまった。 私は義姉たちにちょっと待ってて欲しいと伝えて、翔太が寝転んでしまったソファーへと近づいた。 「どしたん……?」 「頭痛いから寝る」 「義姉さんや、お義父さんは?」 「…………」 「私らは出てった方がいいん?」 「別に。ここに居れば?」 翔太はどうあっても動く気はないらしく、私が何を言ってみても無駄だった。 家族と向き合って話せば、何かしらキツイ事も言われるのが分かっていたからだと思う。 私は義姉たちに頭を下げて謝った。家に入ってもらえば良かったのかは分からない。 ただ、義姉たちも今は何を言っても無駄だと判断したのか子供たちの事を考えてだったのか、また連絡するねと帰っていった。 私は翔太がこれからどうするつもりなのか、ちゃんと話したかった。 離婚の話に限らず、仕事の話や子供たちの事や真剣な話をしたくても、眠いから、頭痛いからと半分寝ながらでしか聞いてもらえない事が多く、結局キレられるか覚えてないかだった。 この時も同じ……  
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