第一章 ―結婚―

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  妊娠が発覚した事で、当初の予定より大幅に日にちを前倒しして式を挙げる事となった。 その時の予約金、10万円は私が全額払った。 結婚に浮かれてた私は、本当に本当に馬鹿としか言いようがない。 自分でもそう思うのだから、周りから見たら更にそうだろう。 そして結婚式を二ヶ月後に控えた頃、両親に挨拶を済ませ、引っ越しして入籍をした。 もともと私が使っていた家具に加え、私の両親が結婚祝いにとくれたお金で、家電などを買って新婚生活がスタートした…… はい。この辺りは、もう突っ込まないで下さい。 この先も騙す方が悪いのか、騙される方が悪いのか……という程に、旦那に尽くす自分が居るんです………… そして、私自身ずっと節約して生活してきたからか、裕福な暮らしがしたいとかそんな事はあまり考えていなかったのだ。高い宝石やブランドものにも全く興味なし。 ごく普通の、暖かな家族の幸せがあればそれで良かった。  
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