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『秋山さ…ん…?』
彼女の顔がドンドン不安げになっていく。どうやら相当酷い出来のようだな…
『味噌汁』
『ッ!?』
『味噌汁、失敗したか?』
勿論、俺は味噌汁を飲んでいない。他の料理にも手をつけていない。彼女の肩がわなわなとしている。からかい過ぎたようだ
『あ、秋山さんはお味噌汁飲まないで下さいっ!私一人で全部飲んじゃいます!』
『俺の為に作ったんだろ?飲む』
『飲まないで下さいっ!』
『飲む』
あ、涙目だ。流石にマズイと思った俺は涙目で拗ねる彼女の頭を軽く撫でてやった。
『ふぇっ…?秋山…さ…??』
『泣くな』
『だ、だって秋山さんが意地悪だから…』
『ああ』
『秋山さんの為に作ったんですよ…?』
『ああ、ごめん』
そんな顔で見ないでくれ、理性が飛んでしまいそうになる
俺は
彼女が、好きなんだ
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