第2話:秋山の好きな物

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その後、彼女の味噌汁を飲んだ 『………薄い』 『うっ…うー…ごめんなさい』 『俺が教える』 『へ…?』 『俺が教えるから、毎朝作ってくれ』 彼女は満面の笑みで『はいっ』と言ってくれた。可愛らしい笑顔だ。太陽みたいな…いや、向日葵か?どちらにしろ、俺だけの笑顔だ 誰にも彼女を渡したりしない… 食事後… 『ね、秋山さん』 『ん?』 『秋山さん、お箸の使い方…』 『言うな』 箸の使い方が変だと、まるで母親のようにしつこく言ってくる彼女から逃げる俺。 こうして、飯の時間は比較的和やかに終わった。アイツが来るまでは…穏やかだった
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