第3話:フクナガユウジ

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Side直 食事を終えて、私と秋山さんは和やかにテレビを見ていました。 『秋山さんって…ラーメンとか中華は嫌いなんですか?』 『嫌いじゃないが和食よりかは好きじゃないな。油っこい食べ物は受け付けない』 『へえ、美味しいですよ?ラーメン』 そんなたわいない話をしていた時でした ピーンポーン… 『あれ、こんな時間に誰でしょう?』 『俺が出るか?』 『いえ、私が出てきます』 そうか、と言った秋山さんは再びテレビを見ていました。私は立ち上がり『はーい』と言いながら玄関まで走りました。 『どなたですか?』 『ナーオーちゃんっ♪』 『え?』 懐かしい、この声は… 『フクナガさん!?』 私は、ドアを躊躇わずに開けました 『ナオちゃん♪久しぶり、俺の事覚えてるんだ?ちょー嬉しいんですけどォ』 『フクナガさんっ!元気そうですね!』 フクナガさんとの再会を私は喜びました。 秋山さんにも会いたかったけれど… フクナガさんにも会いたかったのです
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