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秋山さんを落ち着かせ、頬を真っ赤にしたヨコヤさんを家に上げました。フクナガさんのいう通り、近所迷惑だったからです
『いきなりどうしたんですか?ヨコヤさん。ヨコヤさん、今まで何を…』
『カンザキさんの為にマルチから足を洗っていたんですよ。カンザキさんの純粋さに惚れてしまった私のせめてもの…』
『黙れ。お前にはもう騙されないからな』
秋山さんは機嫌悪そうにヨコヤさんを見るわけではなく、しかしヨコヤさんに向けたキツイ言葉を投げかけていました
『あ、これ使えるかもよ?ヨコヤ、王様ゲームしようぜ』
『王様ゲーム?ああ、あの…』
フクナガさんとヨコヤさんがニヤニヤしながら何かコソコソしている…怪しいですね
『よし!王様ゲーム、開始するよーんっ』
フクナガさんが名前ペンで『1・2・3・王様』と書き、その書かれたアイス棒を高々と上げる。それはそれは楽しそうにニコニコ…いや、ニヤニヤ笑いながら
『いいじゃないですか。カンザキさん、秋山君もやりましょうよ』
『え、でも私…王様ゲーム知らないです』
『だ、そうだ。神崎直と俺は不参加だ』
『そんなのつまんないだろ!ナオちゃんおいで♪教えてあげるからさ!』
フクナガさんに言われ、私は『教えてくれるなら…』と承諾してしまいました。
秋山さんは頭を抱えながらも承諾し、史上最悪の王様ゲームが始まりを迎えました…
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