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『っ!』
尻餅をつくフクナガさん。私はやりすぎたとフクナガさんに駆け寄りました
『フクナガさん、ごめんなさ…。大丈…』
『何で俺じゃダメなんだよ…ナオちゃん』
悔しそうな声、震えた体。俯いてて解りませんでしたがきっとフクナガさんは泣いているのだろうと思いました
でも…
私には
秋山さんしか見れませんでした…
『私、秋山さんが好きなんです…フクナガさんの気持ちには答えられません…』
ごめんなさい、と謝るしか出来ません。フクナガさんは顔を上げて『そっか!』と笑ってくれました。目には涙が溜まっていましたが…
『いこっか、ナオちゃん』
『はい…!』
いつものフクナガさんに戻ったようで子供のように走っていくフクナガさん。私も負けじとフクナガさんの後につくように走ります
…でも
私がこの時追い掛けずに
フクナガさんを止めていれば…
あんな事にはならなかったのです…
キキィーーッ!
車がフクナガさんの横から飛び出してきたのです。それも凄いスピードで
『フクナガさんッ!!』
ドンッ!!
二度目の突き飛ばしはまた成功しました…
しかし
キィーーーッ!ドンッ!!
『ナオちゃんッ!!』
気づけば私の体は宙を舞っていました…
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