第5話:似た者同士

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『…お前はどうなんだ』 『私…ですか』 フンッと鼻で笑い、自分の白髪を撫でるように触れば俺をジッと見て 『私は、ファイナルステージでの彼女に惚れているのです』 『…?』 『彼女は、真実の赤リンゴを全部揃えてみせた。そして貴方を勝利へと導いた。良い勝負でした…こんな事なら私も参加したかったですよ』 『ファイナルステージを棄権したプレイヤーはお前だろ?ヨコヤ』 『ふふ、バレましたか』 お前みたいなプレイヤーが易々と負けるわけがないと言ってやれば俺はソファーに腰掛け、目を閉じた 『…眠いのですか?』 『いや、考え事をしているだけだ』 『彼女、カンザキナオさんの事ですか?』 ああ、と言っておけばそれ以来黙り込む 彼女は大丈夫だろうか… 相手が福永だとは言え安心は出来ない 居てもたっても居られない俺は立ち上がる
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