第5話:似た者同士

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『どうしたんですか?』 『遅いから見に行く』 『そんなに心配ですか?』 おちょくるように笑うヨコヤに腹を立て『悪いか?』と睨みつけてやった 『まあ、良いでしょう。私も行きます』 『来なくていい、俺一人で十分だ』 『私も心配なんです。カンザキさんの事』 ヨコヤが少し真面目な顔をするから『好きにしろ』と言ってやった。その時だった リリリリリン♪ リリリリリン♪ 『誰だ…こんな時に…』 『出た方がいいんじゃないですか?』 『無視で良いだろ』 イライラする、早く彼女の元へ行きたい 妙な不安が… 俺の心をぐしゃぐしゃに乱していた… 『私が出ますよ?良いですか?』 ヨコヤがニッコリと笑い、電話機を指差す。まあ、ヨコヤが出るなら俺には関係無い。俺は軽く頷き『ああ』と言ってやると玄関へと向かった 遠くでヨコヤが受話器を取る音がした 『はい』
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