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Side秋山
神崎直と同居し始めたその日の夕方。彼女は『秋山さんとの同居記念日ですね!』だとか訳の分からない事を言って出掛ける仕度をしている。
『何処行くんだ?』
『近所のスーパーです。今日は秋山さんの為にご馳走を作る予定ですから♪』
俺の為に料理を作ってくれるのは有り難いが、このドジでバカな彼女の事だ。こった手料理は作れないだろう。俺はため息をつき、立ち上がった。
『秋山さん?』
『俺も行く』
『あ、秋山さんは疲れてるでしょう?さっさと帰って来ますからテレビでも…』
『良い、お前が心配だからな』
彼女は顔を赤らめて嬉しそうに『はいっ』と返事した。何が嬉しいのか分からないが俺と彼女は出掛ける事になった。
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