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『和食が好きだ』
『和食、ですか…?』
『焼き魚、箸休めの野菜物、味噌汁…で飯だな。シンプルな物が良い』
『じゃあまずお魚買いに行きましょう!』
走り出す彼女、ニコニコ笑って愛らしい。ハッキリ言えば彼女が作った飯なら何でも良いのだが、何でも良いと言ったら彼女が拗ねるだろう。
『野菜とお味噌は家にあるんですよ!お魚は鮭で良いですか?私、好きなんです』
『ああ、構わない』
スーパーに到着した途端に走り出す彼女。彼女を追いかける俺は色んな鮭を見てどれにしよう…と真剣に悩んでいる彼女を発見した。どれも一緒に見えるのだが俺の為に必死に考えてる彼女は愛らしくて思わず笑ってしまう。
『え、どうしたんですか?』
『何でもない…ククッ』
?と顔に書いてるな…面白い。結局彼女はその中でも『一番綺麗な鮭』だという鮭を選び、買った。
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