02.

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「……え?」 その次の瞬間には、鏡はさっきと代わらぬ、髭が伸びた自分の姿がうつっていた。 鼓動が激しい。 鏡に手をついて、口の中の水を吐き出した。 あれは、絶対に自分だった。 泥に塗れ、朽ちていたが、自分の顔だ。 腐敗した顔、 聞いてもらえない声。 俺……、 ∞
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