705人が本棚に入れています
本棚に追加
いくらSで、まだ自分の気持ちに気付いてないからって殴りすぎじゃないか?多分、もう意識ないだろ、殴られてる方。
助けるべきか?
いや、でもそのせいでフラグが消えても嫌だしな…。二人の恋路を邪魔するのは如何なものか。
でも攻めの不良君もきっと気持ちに気付いたら今日のこととか後悔するんだろうしなぁ
ここはやっぱり止めておくべきだな。未来のこのカポーのためにも。
「待ちたまえ!」
よし!キマった!
俺の声に反応した攻めっこボーイは、振りかぶった手をピタリと止めてこちらを睨む。
「あ゙?」
目だけで人を殺せそうだな。よく見たらかなりの男前じゃないか。
「暴力は何も生みませんよ。その手は何かを破壊するためにあるのではなく、いつか愛する人を守り、抱きしめるためにあるのですよ」
全てを悟ったかのような微笑みを浮かべて言ってはみるが、全く聞いちゃいないのか苛立ったような表情でズンズンとこちらへきたかと思えば、「死ね」と一言呟いて俺に殴りかかってきた。
なんて暴力的。
まあ避けれたからいいんだけども。
不良君は俺が避けたことに驚いたように目を見開くが、すぐにニヤリと嬉しそうな笑みを浮かべてまた二発目を繰り出してきた。
最初のコメントを投稿しよう!