しろいぼぅーる

始まりの桜が咲いています。

「で、航輝は何でこんな所におるん？」

一発殴って、気分がスッキリした私はふとなぜ航輝がここにいるのか疑問に思った。

だから、質問してみた。

たいした理由はなさそうだけど。

「あーなんとなくかな。久しぶりに入ってみようかと思って」

案の定、たいした理由ではなかった。

「ふーん、なんとなく？」

「うん、なんとなくっていうか、小さい時にここでよくキャッチボールをしてたから、たまに気分転換で来てる」

「そうなんや……えっと、部活頑張ってるみたいやね」

話題を変える事にした。

っていうか、航輝が野球部に入部して一ヶ月が経っていたから、気になっていた。