始まりの桜が咲いています。

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「一応は頑張ってる。あっそういえば、今日いつもの二人を連れて、見に来てたやろ」 「気付いてたんや。でも、私が見たいって言ったんじゃないけん。小春が見たいって言ったけん、見に行ったんやけん」 と言いつつ、私も野球部の練習風景を実は見たかった。 たまに一人で見に行く事もある。 「そうなんや。小春って野球に興味あったっけ?」 「全然、ないけん。悠一を目当てで見てただけ」 「へぇー小春は悠一がタイプなんや。今度、悠一に……」 航輝は話を途中で止めた。 「小春が好きやでなんて悠一に言ったら張り倒すけん」 なぜなら、私が鋭い視線で睨み付けていたから。 航輝が何を言おうとしていたのかなんてすぐに分かった。
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