86人が本棚に入れています
本棚に追加
「一応は頑張ってる。あっそういえば、今日いつもの二人を連れて、見に来てたやろ」
「気付いてたんや。でも、私が見たいって言ったんじゃないけん。小春が見たいって言ったけん、見に行ったんやけん」
と言いつつ、私も野球部の練習風景を実は見たかった。
たまに一人で見に行く事もある。
「そうなんや。小春って野球に興味あったっけ?」
「全然、ないけん。悠一を目当てで見てただけ」
「へぇー小春は悠一がタイプなんや。今度、悠一に……」
航輝は話を途中で止めた。
「小春が好きやでなんて悠一に言ったら張り倒すけん」
なぜなら、私が鋭い視線で睨み付けていたから。
航輝が何を言おうとしていたのかなんてすぐに分かった。
最初のコメントを投稿しよう!