若き日の×××

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なんか、Jが悶絶してる…何事だろう。 久しぶりに帰宅したJの服を着て (だってJのがあったかいし) Jの為にコーヒー煎れて (だって飲みたいっていうし) Jの隣に座った。 (だってJの匂い好きだし) つくづく、自分の中心はJなんだなとちょっと複雑な気分になった。 で、そのJだが、何やら昔の雑誌を見て悶絶しているようだ。 撫で肩の、ちょっと広い背中に抱き着いて、それを覗き込めばファーストキスについてのページ。 Pちゃんの相手がJだっていうのは知ってる。 (だって本人から聞いた) でも何をしててJにキスしたのかは聞いてない。 もしかしたらお遊びの延長かもしれないしPちゃんの本気だったのかもしれない…。 いや、もしかしたらJが本気で…? あの時はJが全てで、Jの隣にいるPちゃんが憎くて喧嘩ばかりしてたっけ…。 「ねぇ、J」 今は大人だ。そう安々と嫉妬心なんて起きないだろう。 オレはそう思ってJに聞いた。 「Pちゃんのファーストキス奪ったのって何で?」 って…。 .
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