Chapter 3 -Intrusion-

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「その通りだぜ、おチビちゃん。間違っても、オレ達の後を――――い゙ッ!?」  問題は―― 「ミ、ミロスさぁぁぁん!?」  問題―― 「……ぉ………ぉ、ぉ……」  ………… 「ク、クククククリス! 待ちなさい! こらぁ!!」  股間を抑えて悶絶するミロス。  ミロスを介抱しつつ、大焦りでクリスちゃんを呼び止めるイルクさん。  そして、何事も無かったかの様に歩き去るクリスちゃん。  ミロスが言葉を言い終わるより早く、クリスちゃんはハイキックを繰り出した。  無論、あの子の身長でミロスの頭に届く筈も無く、見事ヒットした部分は男の急所。  しかも、蹴り上げる時にマナ込めてたぞ、あの子。 ――身長、気にしてたんだろうな。  開け放されたドアからは、夏の風が吹き込み、頬を撫でていった。
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