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?「……さい」
女性の声が聞こえる。
しかし何を言っているかは
?「起きなさい」
だんだんと声がハッキリとしてくる。
起きようと身体を動かしてみるがピクリとも動かない。
晴斗「(あ、あれ?起き上がれない?)」
?「あら?起きてはいるみたいね。安心しなさい食べたりはしないわ」
晴斗「(何を言っているんだ?そんな事よりここはどこなんだ?)」
眼すら開けられない。
暗いのは平気な方だが、これは恐怖を感じる。
?「ここはあなたの生と死の狭間…怪我の痛みがないのはそのせいよ」
何を言っているのか、まるでわからない。
晴斗「(俺は死んだって事か?)」
?「いいえ、それはあなたが決める事…あなたは生きたい?」
生きたいかどうかと聞かれたら…
晴斗「(生きたい)」
?「今までの生活ができなくても?」
晴斗「(かまわない)」
?「質問を変えるは、たとえ人間でなくなってもあなたは生きたい?」
晴斗「(……)」
迷う…人間でなくなった自分はどうなってしまうんだろう。
どうしようもなく恐いだけど…
―生きたい―
死ぬよりましだ。
何よりどうせ夢だ。
答えは決まった。
晴斗「(それでも俺は生きたい)」
?「そう…なら、あなたを幻想郷に迎え入れましょう…ただし次あなたが目覚めた時、あなたは普通の人間ではないから注意しなさい」
そして落下している感覚に陥る。
紫「私の名前は八雲紫…また会いましょう」
その言葉を最後に意識は途切れた。
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