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白蓮「単刀直入に言います。あなたは人間ではありません」
随分バッサリと言ってくれた。
けど、わかっていたことだから特別驚かなかった。
晴斗「そうか…何となくだがわかっていたさ」
白蓮「あまり驚かないのですね」
晴斗「あの怪我で人間が生きてるわけがない、それに紫っていう人からそう言われたからな」
白蓮「紫さんからですか…何の目的であなたを幻想入りさせたのでしょうか?わかりませんね」
確かに白蓮の言うとうりである。
俺はただの人間だ(今は違うが)そんなのを助ける理由も意味も無いはず…逆に言えば
一輪「…多分何かの意味があるということか」
晴斗「それしかないだろうな…俺を助けた理由が」
もちろん考えてもわかるわけがない
白蓮「考えてもわかりませんね…これまでにしましょう。晴斗はこれからどうするのですか?」
そう言えば、見知らぬ土地に来たことを忘れていた。
行くあてなどもちろんない。
帰るという選択肢など思いついてすぐ消した。
自分がまだ人だったら希望があったが残念ながら今は人ではないため希望は薄い。
晴斗「考えてないな…でもここにあまり長居するのも悪いし、それに幻想郷を旅して決めようかと」
せっかく見知らぬ土地なのだから、男の冒険心が出てくるのは仕方ないと思う。
食事とかは現地でなんとかする。
不安はありまくりだがな。
白蓮「旅にですか…そちらがよろしければですけど、ここに住みませんか?」
白蓮の突然の申し立てに一輪と二人で驚く。
一輪「姐さん!理由を聞きたいです」
白蓮「困っているなら助けるのは当然のことでしょう…それに晴斗は外の人ですから幻想郷で一人にさせるのは危険だと判断したからです。一輪は反対ですか?」
一輪「はぁ、姐さんの意見には逆らいませんよ。ただ寅丸達の意見はどうなのですか?」
白蓮「もう許可はとってあります」
一輪「そうですか…」
なんか、勝手に話が進んでいるみたいなんだが、話をまとめると
晴斗「俺はここに居てもいいのか?」
白蓮「ええ、もちろんです」
晴斗「ありがとうございます!そしてよろしくお願いします」
頭をさげる。
白蓮「はい、よろしくお願いします。それでは一輪、すみませんが晴斗に命蓮寺を案内してあげてください」
一輪「わかりました。ほら行くよ」
晴斗「はいよ」
まだ微妙に重い腰を上げて、一輪について行った。
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